軽い気持ちで金比羅さんに行き、気がつくと奥社までヘロヘロになりながら登っていました

金比羅さん恐るべし!
賑やかな登り口の華やかな雰囲気に流されて
調子に乗ったのが運の尽き
気付くと引くに引けなくなってしまい
とうとう奥社まで登るはめになってしまいました

当日車を駐めたのは町営の駐車場
事前に調べた情報で、入口近くの呼び込みのある駐車場は
帰りにおみやげを買うことを強要されるので危険、とありました
そこで少し離れた町営の駐車場に車を停めることにしたのです

今回はネットで収集した情報が裏目に出てしまいました

入口近くの駐車場は一回500円(時間関係なし)
駅側の町営駐車場は一時間300円で三十分ごとに100円だったと思います
二時間で出れば同じ料金ですが
奥社まで行ってしまった我々は三時間近くの時間を費やしてしまい
離れた場所に車を停めて、更に高いt料金を払う羽目になってしまいました

策士策に溺れるといったところでしょうか?

少し悔しかったので、秘密にしておきたかったのですが
敢えて報告しておきます

素直に呼び込みのある入口の近くに止めたほうが安くて楽ですよ
(奥社まで制覇するつもりなら)

ということで駅から参道を歩きました
少しだけ負け惜しみを言うと
駅から歩いた人だけが幸せ横丁を通ることが出来る
と言っておきましょう

まだ時間が早かったのでお店はあまり開いていませんでした

昭和の薫りが満載です

橋を渡ればいよいよ参拝の人並みが増えてきます

お店はおみやげ関係が多くなり
階段が頻繁に現れるようになります

お土産物も様々です

金比羅さん何でもありです
まさかミクがいるとは思ってもいませんでした

まだほんの序の口でした

どうやら境内にはもぐり込めたようです

振り返れば町並みが
達成感に浸っていますが
これはまだ始まりでしかなかったことに
まだ気がついてはいませんでした

登っても登っても階段が現れます

書院と書いてあります
帰りにでも寄りましょう
と考えていましたが
寄ることが出来るほどの元気は残っていませんでした

どんどん置いていかれます
駐車場で貸してくれた杖がありがたかったです

やっと到着です

と思ったら大間違い
横っちょにさらなる登りが隠されていました

いつまで経ってもラスボスは現れません

そして
一気に視界がひらけました

到着です

見晴らしも最高です

振り返って

この張り紙を見つけてしまっときに
この日の運命は決まったと言っても過言ではないでしょう

これまでの出来事は全て前振りでしかありませんでした

事前になんの予備知識も仕入れていなかったので
張り紙の意味がよくわかりません

本殿は既に目の前にあるし
ここから奥に入っていく人もあまり多くはありません

一番下の約20分という文字だけが頭に残ります

あとたったの二十分で行けるのなら行っておかねば!

単純にそう思った自分を哀れに思います

ドラえもんがいれば、今からでも忠告することが出来るのですが
残念ながらまだドラえもんには出会えていません

始めは元気よく話しながら歩いてましたが
だんだんと無口になり
どんどん気持ちが内側に向いてゆき
最後はほとんど瞑想の域に到達していました

もう写真を撮る余裕などなく
すれ違う人たちの笑顔に
奥社まで行けば幸せになれるんだ
と盲目的に信じて歩き続けました

上り勾配がピークに達したその後で

ここがそうなのでしょうか?

振り返ると

延々と階段が続いています

どうやらここがゴールのようです

20分?

自分自身の内面世界にトリップしてしまっていたので
もう時間の感覚はありません

これが世に云うフローってやつなのでしょうか?
凡俗の私にはわかりませんが
自分の顔が途中すれ違った人たちの笑顔と
同じになっているのだろうということだけは分かりました

俗世間が遥か彼方に霞んで見えます

今この瞬間だけは神様に近づいた気分です

記念におみくじを引いてみました

犬の飾り物が入っています

その昔足腰が弱り金比羅さんに参ることの出来なくなった主人の代わりに
飼犬にお参りを託したことがあるそうです
その犬は見事主人の代わりにお参りを果たしたそうです

そういう来歴があって、今でも金比羅さんはペット同伴可なのだそうです

見事大吉でした

計1368段

という数字だけは合っていますが
距離関係はさっぱり分かりません
階段の段数よりも勾配や標高のほうが重要なのではないでしょうか?

でもそれがはっきりと把握できれば来なかったかもしれません

結果オーライ
海抜421メートルに到達することが出来ました

帰りは下りなので飛ぶように足が進みます
しかし足の負担は登りよりもきついはず

おみやげ屋さんでおみやげを眺めようと立ち止まると
勝手に膝が笑い始めました

歩いている間は大丈夫ですが
立ち止まるとダメのようです

歩けなくなる前に車まで辿り着こうと
どのお店にも立ち寄ることなく帰って来てしまいました

金比羅さん恐るべし!

ちょっぴり神さまに近づけたお陰で
俗世間の誘惑を跳ね除けることが出来たようです

 
 



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